2014/01/29 いい言葉とわるい言葉
いい言葉とわるい言葉があるだろうか。それとも、ただ言葉があるだけなのか。
そこに価値観を見いだすのは、もちろんわたし(主体)なのだけれど、なんにしても、わたしは言葉に疲れてしまった。
そこに並ぶのが例えば「汚い言葉」というのだとしたら、「きれいな言葉」というのがあるはずで、それにすがりつかないと涙が止まらなくなってしまったときに、それは何なのだろうと考えた。
そして、私が本棚から手にとった3冊。
わたしはこれらに生かされている。こういうものが存在する世界でよかった。わたしが生きる余地のある世界ということだ。
今月読んだ本。つまり2014年に入ってから、読んだ本。
キッチン/吉本ばなな
何回目かわからない、再読。小学生の時からの付き合いで、大好きな本。なかでもムーンライト・シャドウが好き。でも改めて読むと「今だったら好きになれなかったかもしれない」と思う。そこもまた、好き。卒論にこの本のことを書いていたら、読んでくれた同級生と「この本が好きな人はわかってる感じがするよね」と話をした。少なくとも、悪い人ではないと思う。
ファースト・サークル/坂本壱平
ふぁーすとさーくるふぁーすとさーくる。よくわからなかった。
どちらでもいい/アゴタ・クリストフ
短篇集を読み切るには、どうしたらいいのだろう?
少女外道/皆川博子
上とおんなじ感想。でも短編の勢いは好きなので、読みきれなくてもいいか、という気もする。
雪の練習生/多和田葉子
わたしには文章を書くことができないのだととても悲しくなったけれど、うかぶイメージ(手触りや、においもふくめて)がとてもすてきで、動物を”飼いたい”だなんてばかなことだと思った。
開かせていただき光栄です/皆川博子
ミステリだけど、ちゃんとしたミステリ小説だけど、それよりも先に街の感じがとてもいいのです。ロジックはわたしにとってあまり大切ではないから。(だって、どうせ分からない。)「死の泉」を読んだときも、浮かぶ、ここではない情景がうらやましくて、残酷だと思ったのだった。調べたら、続編がでているんだ。読んでみたいです。